玉木新雌著書『きもちいい は うつくしい』を読んで

きもちいいはうつくしい

少し前の話になりますが、私宛に小包が届きました。

送り主は「(有)玉木新雌」。

大好きなブランドtamaki niimeを手がける玉木新雌さんの著書『きもちいい は うつくしい』をいただきました。

こうやって記事にしてはいるけど、Webライターの仕事とは一切関係なく、私が玉木さんのファンで、ときどき作品を購入させていただいているご縁からです。

いちファンにこんなことまでしてくださるなんて……。

というか、私がご本をいただいてしまっていいの!? という気持ちが拭えず。

tamaki niimeオフィシャルサイトにお問い合わせしたんです。以前、商品選びに悩んだ際、私の問い合わせに丁寧に答えてくださったH様がその時もお返事をくださいました。

購入を考えていたご本をいただいた…嬉しい!

ワクワクしながらページをめくり、何度も読み返しました。

今回は、玉木新雌さんの著書「きもちいい は うつくしい」を読んで感じたことと、私のtamaki niime愛を切々と語らせていただきます。

Webライターではなく、玉木新雌さんのいちファンの記事としてお読みくださいませ。

もくじ

玉木新雌著書「きもちいい は うつくしい」を読んで

「ことば」が苦手だという玉木新雌さんが、周囲の人との情報共有のために努力している言語化で、ご自身が思っていることをまとめられたら。という内容で始まる本書。

Web記事はある程度「型」があるけれど、本書は玉木新雌さんらしい話し言葉で綴られています。

公式サイトの商品説明などで、画面越しに拝見している玉木さんの声で、私の頭の中にスルスルスル〜っと本の内容が入ってきました。

本書では、以下のような内容が綴られています。

  • tamaki niimeの代表である玉木新雌さんの仕事観
  • ブランドを立ち上げた理由
  • 一点モノにこだわるわけ
  • 播州織について
  • 「tamaki niimeと言えばこれだよね!」の、ショール誕生ばなし
  • 社会問題や環境問題に対する玉木さんの想い
  • tamaki niime史

ファッションについていうよりも、玉木新雌さんの働き方・生き方にフォーカスした一冊です。

読み進めながら、共感する部分がたくさんありました。

私は39歳まで、日本の会社や働き方にうまく適合できずに悩んでいた人間です。

玉木さんと比べるなんておこがましいけれど、それでも「あ、分かる」と感じる部分が何度もあって。ページをめくるたびに、自分の内側に語りかけられているような感覚になりました。

そして、もう1つ。

玉木さんも、言語化が苦手だと書かれていたんです。

私もそう。うまく表現できない想いを「ことば」にしたくて、Webライターという仕事を選んだところがあります。理由も程度も全然違うけれど、憧れの人との小さな共通点に、ちょっと嬉しい気持ちになりながら本を読み進めました。

私が、特にこの本をおすすめしたいのは、

  • 今の働き方に疑問を感じている人
  • 便利すぎる現代社会に少し寂しさを感じる人
  • 何かに挑戦したいけど変化が怖い人
  • ナンバーワンよりオンリーワンに強く惹かれる人
  • 情報に溢れた現代で生きる若い人たち

きっと、私のブログを読みにきてくださる方にも刺さる一冊だと思います。

自由だけど、ただ自由なわけじゃない

私の中の、玉木新雌さんの印象は実直で自由

好きなことを仕事にされていて、ご自身の好きを貫いているカッコいい女性。

もちろん、ただ自由なわけじゃない。

ご自身で会社を立ち上げていらっしゃって、ビジネスは「好き」だけでは成り立たないのは承知の上なのだけど。

モノづくりに対する誠実さ、責任感、そして好きを貫くためのしたたかさ、しなやかさなど、玉木さんの素敵な面をこの本でたくさん知ることができました。

「したたか」という言葉にあまり良いイメージを持てない人もいるかもしれません。

ですが、私は個人でお仕事をお受けするようになって痛感するのが、がむしゃらに頑張るだけじゃ目的地への到着が遅くなるということ。

目標から逆算したゴール設定があるからこそ、人って今、何を具体的に頑張ればいいか考えられる。物事に優先順位をつけて、着実に前に進む人が結果を残すと、私の周りのスゴイ方々から教えていただきました。

そういった自分の「好き」を貫くために、したたかに、人並み外れた努力と深掘りをして、試行錯誤を繰り返して今のtamaki niimeがあるんだな、と。玉木さんの歴史を知ることができて、やはり素敵な女性だなぁと、憧れの気持ちがさらに強まりました。

玉木新雌流人材育成

本書では現代社会についての玉木さんの考えが随所に書かれています。

その中で一番胸にグッときた内容が「玉木新雌流人材育成」。

「一点ビト量産主義」。失敗体験をしていいって素敵すぎじゃないか?

玉木さんが本書で綴っている一点ビト量産主義

創作〜売り場でお客様からフィードバックを得るまでの「実験」を繰り返し、自ら愉しんで動く人を量産できたら最強だよね! という考え方です。

玉木さんは失敗や遠回りを否定しない。売れない体験も大事だと、創り手のスタッフさんも販売の現場へ送り出すそうです。

創り手さんも販売に携われて、お客様の良い反応もマイナスな反応も自分で体感できるって……素敵な会社すぎやしませんか?

お客様から直にお話を伺い、リアルな反応をスタッフさんご自身で作品作りに活かしていく。そんな人材育成法が、tamaki niime独自の世界観を生み出していて、結果的に買い手の私にもワクワク感として伝わっているんだと思います。

「一点ビト量産主義」は子育てにも通ずる

うちの子供たちを見ていて感じるんです。小さい頃からスマホを持っていて、溢れる情報の中で生きているから頭でっかちなところがあるなって。効率重視な部分も大きい。

そして「危ない」という理由で、今の子供たちは色んな経験を制限されています。

本の中で、玉木さんが幼少期のお話しをされていたけど、私が子供の頃も、子供の遊びや活動に親が関わる場面なんてそうそうありませんでした。

今は学校の活動も部活も親ありきで、友達と遊ぶ時でさえ付き添ったり、親が送迎したり。

時代が違うからしょうがないケースはあるけど、昔に比べて過保護な環境で自分の頭で考える機会は減るのに、情報は膨大だから「知った気になっている」ケースが多いなって。

私、子供たちが自ら悩み、経験する機会を奪うのがすごく嫌でした。

なので、「私たち親はあんたたちより早く死ぬんだから、子供のうちに、この家に住んでいてうちらが相談に乗れるうちにたくさん失敗しな」って伝えています。

私の子育てルールは、ルールを決めすぎないこと。

「信頼してくれている人を裏切るような嘘はつくな」とか、「困った時はうちらを頼って」とは伝えているけれど、都度、子供たちと話し合って自分でできる体験はしてもらうようにしています。

本書を読んで「私の考え方、一点ビト量産主義にちょっと似てるかな?」と思えて嬉しかった。

子供のうちにしかできない失敗ってあるじゃないですか。「あ、ヤベ……」と思うような体験をして、そこから考えて自ら動いて、自分が思う正解に近づいてくれたらいいなと、子供たちには思っています。

大手企業ではできない強み

私も通販の仕事に携わっていて、先日上司から聞いたのですが、企業だと商品企画・開発部の方たちはお客様の生の声を聞く機会がほとんどないそうです。

人づてにクレームやご意見を受けて次の商品に反映させていくことになるので、どうしてもタイムラグが発生します。というか、どのくらいのリアルな声を拾えているかも正直分からない。

もちろん、会社によってスピード感やアプローチは様々だし、私自身もファストファッションの恩恵を受けているので否定しているわけではありません。

ただ、大手企業ではできない、お客様との距離が近いモノづくりはtamaki niimeの大きな強みだと感じます。

大量生産・大量消費が当たり前の現代だからこそ、tamaki niimeのような一点モノ・流行に左右されない独自性を大切にするブランドが、これからの時代に、さらに輝いていくんじゃないかと私は思っています。

私はtamaki niimeの作品を購入する際は、いつもオンラインショップを利用させてもらっています。

購入後は、他のネットショップを使った時より商品の到着が待ち遠しい。

なぜかって。

作品が入った箱を見た瞬間に「わぁ!」と気持ちが高まり、箱を開けた瞬間に「え!?」と思わず声が出て、実物の作品を見て「ひゃー!」って笑顔が溢れる。わぁ!え!?ひゃー!の3つの感情を、箱を受け取って、作品に触れるまでのわずか5分で体感できるんです。

いつも、こちらの期待を良い意味で何倍も裏切ってくれます。

「わぁ!え!?ひゃー!」の詳細については、ネタバレになってしまうのでここには記しませんが、玉木さんやスタッフさんが、作品だけじゃなく私たち買い手に少しでも喜んでもらえたら、と、考えてくださっている気持ちが5分間という短い時間で伝わってきます。

効率重視の企業では、こういった細やかな工夫や心遣いはしづらい。

玉木さんの精神を受け継いだスタッフさんたちが、きっと自ら考えてしてくださっているお心遣いなんだろうな、と、本書を読んで確信しました。

あの5分間に込められた心遣いも「きもちいい は うつくしい」の精神なんだろう、と私は受け取りました。

私とtamaki niimeの歴史

私とtamani niimeとの歴史もお話しさせてください。

(ただtamaki niime愛を語りたいだけです。笑)

出会いは10年ほど前、ふらりと入った雑貨屋

私がtamaki niimeと出会ったのは、おそらく10年ほど前。

以前子供たちと3人で生活していた地域に、小さな雑貨屋がありました。

田舎の住宅地にひっそりあるその雑貨屋は、地域に溶け込んでいるけれど、店内に一歩足を踏み入れるとちょっと異空間というか。田舎っぽくない雰囲気のお店で。

シンプルで洗練された雑貨が揃う店内に、tamaki niimeのショールも数点並んでいました。

ショールなんておしゃれなもの、それまで身に付けたことがなかった私。なんだけど、その時何故か、tamaki niimeのショールに吸い寄せられるように手に取っていました。

パッと目に飛び込んできたショールの色使いにまず強く惹かれ。

そして、触った瞬間の肌触りに衝撃を受けました。

「何このふんわり、ふわっふわ、やわらかな生地……今まで生きてきて、こんなやさしい肌触りの物体に出会ったことない」

私、手触りとか着心地に、少し敏感なんです。

子供の頃、パジャマにinしたシャツの重なりのゴワゴワ感が気になって眠れなかったり。今も、少しでもチクチクする服を着ると1日中そのことばかり気になって、他のことに集中できなかったりする。

ただ、当時シングルマザーで、貧乏生活だった私にとって、そのショールは簡単には買えないお値段でした。

でも、ふわっふわで軽くて、思わず顔をうずめたくなるような質感のショールがどうしても忘れられなくて。

ショールのためにちびちびお金を貯めて、背伸びして購入しちゃったんです。

でも、購入したはいいけど、今度は勿体なくてなかなか使えなくて(笑)ここぞ!という時のお守り代わりに身につけていました。

このショールとの出会いがきっかけでtamaki niimeのオフィシャルサイトを訪れ、ブランドの魅力に引き込まれていきました。

服の系統が変わり少しtamaki niimeの作品と距離ができた

その後はコンスタントではないけれど、年に1回とか、2年に一度の自分へのご褒美として他の作品も購入させていただきました。

それが数年前に、服の系統が変わり、すごく悩んだけどtamaki niimeの作品をほとんど手放したんです。我が家のクローゼットに眠らせておくよりも、毎日着てくれる人の手元にあった方がいいんじゃないかと思って。

友達にそのことを話したら「普通大切にしてる服なら、着なくても手元に置いておかない?笑」と言われて、あれ?となった。

自分にとって特別なものだから尚更「着ない私の手元に置いておくのは勿体ない、宝の持ち腐れじゃん」と思ったんですね。

そんな経緯で、一時tamaki niimeの作品から離れていた時期もありました。

でも、人の好みってそうそう簡単には変わらないものですね。

好きなものはやっぱり好き!自分のコンプレックスを手放しtamaki niime熱が復活

私のtamaki niime熱が復活したのは一昨年。

人生最大のコンプレックスである、くるっくるモジャモジャのくせ毛を受け入れた年。それまで縮毛矯正でストレートにしていた髪を、思い切ってくせ毛を活かしたパーマ風に活かしはじめた頃でした。

tamaki niimeの服はシンプルだけど、どこか個性的。

モジャモジャ頭にしたことで「前よりtamaki niimeの服をもっと楽しんで着られるんじゃ?」と、思ったのがキッカケで、また作品を購入させてもらうようになりました。

去年からずーっと気になっているのは「マルポ」。まぁるい大きなポケットが付いた、太めデニム。

昨年、サイズやカラーを悩んでいる間に、第一候補に挙げていたマルポがsold outになっていたことがありました。

tamaki niimeの作品は全て一点モノ。

あー!売れちゃってるー!と少し残念な気持ちになる反面「私と似た好みの方がいるんだな」と考えると、それはそれでなんだか嬉しい。一点モノならではの感覚ですね。

量産されたブランドの、同じ服の人と街中でバッタリ出会ったら「被った…恥ずかしい…」と思うのに。

もしtamaki niimeの似た作品を身にまとった人に出会う機会があったら、絶対楽しいと思うんだ(笑)話が弾んで仲良くなれちゃいそう!

そして、老若男女・年齢関係なく着ることができて、シンプルだけどこだわりがある。個性的だけどどんな服とも合わせやすいtamaki niimeの作品。

我が家のJKが、近所の地下道で撮ってくれました。

こちらは、マルポで好みの色がまた発売されないかなぁと、ときどきオンラインショップを確認していた時に出会った「オリオリ ボンズ」です。

見た瞬間に、ビビビビビッ!!ときて、一目惚れ。

大好きなイエローが入っていて、柄の配置が可愛くて(tamaki niimeは大きな柄の作品が豊富な点も大好きです!)。

北東北のこちらでも長いシーズン着られそうな、通常ボンズより少し厚手の生地という点が決め手となり、マルポの購入を検討していたのにオリオリ ボンズを秒でカートへ(笑)

娘に「ママ!腹ひっこめて!」と言われながら、笑いを堪えてる状態(笑)

身長166cmの私でも短くない丈感が嬉しい。

インスタでスタッフさんのコーディネートを見ていると、こんな合わせ方もアリなんだ!?と、ワクワクします。

tamaki niimeの服は、一般的な服のような細かいサイズ展開がありません。細身の方も、ガタイがいい方も、選べる設計が魅力だなぁと常々思う。

そして、何よりやわらかで、窮屈感がない着心地が気持ちいい

私のように、オシャレのために「チクチク」や「窮屈」を我慢するのが嫌な人に、特におすすめしたいブランドです。

死ぬまでに叶えたい夢

私は死ぬまでに一度はやってみたいことが何個かある。

その1つが「tamaki niimeのshop & lab」に行くこと

兵庫県は20代の時に行って以来。何歳になってもいいから死ぬまでに、また訪れたい場所になった。

shopでお気に入りの作品を選んで、labを見学したい。モノづくり体感ツアーなどにも参加したい!玉木さんが作り出して、スタッフさんみんなで守り、大きくしているtamaki niimeを五感で感じたいです。

オンラインショッピングだと作品の感触まで確認することはできないので、作品を実際に見て、触って、こんな感じなんだ!という体験をしたい。

私がtamaki niimeと出会った約10年前と比べて、作品の種類も、素材の種類も増え、さらに作品選びでのワクワクが増しました。

このワクワクを、全身で感じられたら最高だろうなぁと妄想しつつ、今は自分の日常を頑張っていこうと思います。

玉木さんのご家族は洋品店を営まれていたそうですが、私の家族も父がフレンチ出身の料理人、叔父はラーメン、おじいちゃんが板金・銀細工に携わっていた職人でした。私もそんなモノづくり家庭の影響を受けて、製菓の道に進んだ部分もあります。

「きもちいい は うつくしい」を読んで、私ももう一度モノづくりの世界に戻りたいという気持ちが高まり、先日小さな挑戦をしました。

熱い気持ちを持つ方のお話しを伺ったり、触れたりすると、強烈に影響を受けますよね(笑)

色鮮やかで、個性溢れるtamaki niimeの作品や世界観、そして玉木新雌さんの著書「きもちいい は うつくしい」を、この記事をきっかけに誰か1人にでもお伝えできたら幸いです。

最後に。

玉木新雌様、いつも私の疑問点に丁寧なご返信をくださるH様、スタッフの皆様。ご本の感想が遅くなってしまい申し訳ございません。

この度は素敵なプレゼントを、本当にありがとうございました。

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